断熱というのは壁だけではなく、天井や床も含めて断熱工事をすることで本領を発揮します。
しかし、壁や天井の断熱工事ではパネル間に断熱材を充填するため、その後に仕上げで石膏ボードや木の羽目板など、なんらかの仕上げ工事をする必要がでてきます。
Master’s Garage最大の特徴でもある、小屋組のトラス工法は構造体として優秀なだけでなく、三角形の連続した出立ちは美しくもあり、天井に空間の広がりを与え開放的に印象を演出します。
天井に断熱工事をすることは、その後にトラスを仕上げ材で塞いでしまうことになるので、それらのメリットが得られません。
当社もこのようなご要望に応えるべく、天井断熱と新たに「屋根断熱」というオプションをご用意しました。
天井断熱では断熱材は【天井裏】に配置されますが、屋根断熱では【屋根の内側】に沿って配置されます。
屋根側へ断熱材を施工するので、屋内の天井部分は「構造体あらわし」となるためにトラス構造が見え、木造の良さを目で見て楽しむことができる施工方法というわけです。
トラス構造が見えることによって、THE 木造のガレージ!!という雰囲気を味わうことができます!
屋根断熱は断熱するラインを天井裏から屋根上に変更していることが特徴です。そのため室内空間には断熱工事による見た目の影響がありません。
屋根自体は断熱層を含むので厚みが出ますが、間口の広いガレージであれば、かえって重厚感のある屋根が絶妙なバランスを作り出します。
ではメリットだけでなくデメリットについても触れておきましょう。
施工の工程上、屋根の頂上部分、いわゆる棟からの排気が必須となります。
断熱材の上に垂木を敷き、野地板を被せ、その間に空気層を作ることによって、屋根で熱せられた空気を 外へ排出する通気構造となります。
屋根をもう一層作るようなイメージになるので、その分部材や人工がアップしてしまいます。
また、単純に室内の面積が増えるわけなので、冷暖房にかかる電気代もかかることになります。
コストは通常の天井断熱よりも上がってしまいますが、室内空間はトラスが並び広い空間を手に入れることができます。
天井断熱もアップグレードオプションとなりますが、屋根断熱よりも多少は安価にできるイメージです。
こちらは天井裏に断熱を施すのですが、比較的簡単に施工ができます。
屋根断熱とは異なりトラス構造を隠す為、シンプルに仕上がります。
極論、ガレージ自体で少なくとも直射日光は防ぐことができます。
炎天下で愛車のメンテナンスをすることと比べれば、断熱がなくともそれだけでかなり好環境での作業が可能です。
ガレージをどのように利用されるかによって、断熱を検討していただくのがよいと思います。
性能については、若干の違い(使用する断熱材の違い)はあるものの、どちらもきちんと外気をシャットダウンするので、コストと好みで選んでいただいて問題ありません。